全ての人が誇りをもって生きられる社会に

平成17年11月5日、社会福祉法人プロップステーション理事長の竹中 ナミさんを講師にお迎えして、講演会を開催致しました。
「ナミねえ」こと竹中ナミさんは、24歳のときに重度心身障がい児の娘を授かったことから、療育のかたわら、さまざまなボランティア活動を行い、1991年に IT技術を活用した障がい者の就労支援活動「プロップステーション」を創設されました。

講演では、竹中さんの母としての思いや、プロップステーションを立ち上げるに至った経緯などを聴くことができました。印象に残っているのは、出来ないというマイナスに目を向けるのではなく、障がいのある人もない人も、出来ることを生かしてお互いに支え合うということでした。竹中さんのお話は、同じ障がい児をもつ母としてとても励みになり元気と勇気と希望をいただきました。軽快な関西弁トークで、笑いと涙の感動の講演会になりました。

今回、お忙しい中、262名の方が足を運んでくださいました。講演会を開催するにあたり、会場の設営、案内、託児などにあゆみ学園・あいあいセンター・西部療育センターの先生方、ももの会、吉田ボランティアグループ、市のボランティアセンター、福岡国際医療福祉学院の学生さん、久留米大学の学生さん、通園施設に通う保護者と、多くの方々にご協力を頂きました。本当にありがとうございました。クックルーのスタッフ一同感謝の気持ちでいっぱいです
この講演会に約半年の準備をしました。その間、本当に講演会は出来るのかと不安や心配の連続でした。準備も初めての事ばかりで、前日まで皆、睡眠不足の状態が続いて体力的にも厳しいものがありました。しかし、多くの方で会場がいっぱいになり、「いい講演会だったよ」との声をたくさんかけていただき、目頭が熱くなる思いでした。そして、講演会が終わると私たちの心には清々しい風が吹きました。こんな私たちでもやれば出来るのだという自信と、こらからの勇気をもらったような気がします。